2010年7月17日(土)付


ご当地大町に愛着を 「達人検定」実施へ委員会
 大町市は16日、「信濃おおまち達人検定」実施に向け、検定委員会を発足させた。大町の歴史や文化、観光資源などの知識を問う検定試験を通し、地域の魅力を発掘・発信し、さらなる愛着形成につなげる初めての取り組みへ向け、スタートを切った。近年、全国各地で地域に関する文化や歴史などの知識を測る試験を実施し認定する「ご当地検定」の取り組みが行われている。県内でも、県や松本市などで取り組みが進んでいる。今回は大町市でも、観光業従事者や地域の人々が知識をより深め観光客に地域の魅力を伝えられる人材を育て、地域や大町を愛するファンたちの大町市への愛着をさらに深めるねらい。検討委員会で詳細を詰めていく。
「九室の風を浴び」 節郎記念館できょうから
 安曇野市穂高北穂高の安曇野高橋節郎記念美術館で17日から「九室の風を浴び 山口長男・斎藤義重・吉原治良と、高橋節郎展」(大糸タイムスなど後援)が始まる。漆芸家高橋節郎(1914〜2007)が学生時代毎年観るのを楽しみにしていた国内展覧会が二科展の第九室。高橋氏の作風に影響を与えた、九室出品作家の絵画とともに高橋作品を展示している。1930年代の二科展第九室には、前衛的傾向の強い画家の作品を集めて展示するのが慣例となっていた。前衛は、時代に先駆けていることや、変革、革新を意味する。今回の展覧会には、九室出品作家でつくる九室会に参加し、戦後美術をけん引してきた作家、山口長男(1902〜83)、斎藤義重(1904〜2001)、吉原治良(1905〜72)の油彩画などを取り上げる。
独創的なガラス作品 Restチロルで工芸展

 安曇野市豊科南穂高の「Restチロル」で30日まで、ガラス工芸作品展「A・G・N・S(あづみ野ガラス北工房)+one」が開かれている。安曇野で制作活動を続け、地域内外で活躍する作家らの、食器や花器など独創的な110点を展示している。
大糸線3駅清掃ボラ 松川の愛する会11人
松川村民らでつくる「信濃松川駅を愛する会」(遠藤嘉輝会長)は15日、JR大糸線村内3駅の清掃ボランティアを行った。信州デスティネーションキャンペーン(DC)や信濃松川駅の新駅舎完成を控え、乗客に気持ちよく駅を利用してもらおうと、会員と信濃大町駅職員11人が、作業に汗を流した。同会は5年以上、駅の清掃に取り組み、構内の植栽の手入れなど美化活動に尽力してきた。ことしは松川駅と北細野駅、細野駅に分かれ、駅待合室のクモの巣とりや、窓ふきを実施した。松川駅では、会員ら5人が利用者とあいさつを交わしながら、ホーム待合室の窓や壁を丁寧に清掃。高所の掃除に苦労していた会員を見かねて、電車待ちの高校生が手伝っていた。遠藤会長は「DCではリゾート列車が大糸線を走り、松川駅も新しくなる。会の活動が誘客につながれば」と話した。
池田町ポレポレ塾 町シンボルに親しむ てるてる坊主作り
 池田町公民館で16日、未就園児の親子を対象にした、家庭教育学級「ポレポレ塾」が開かれた。町内から参加した44組約90人が、自分たちだけのてるてる坊主りを作り、町のシンボルに親しんだ。作品作りは、8月20日からクラフトパークで始まる、第4回「てるてる坊主アート展」を、町民に知ってもらい、住民参加で盛り上げようと企画。親子の独創的な作品の数々が出展され、会場に並べられる。参加者は、一辺30aほどの色とりどりのビニールで、丸めた新聞紙を包み、てるてる坊主の体を制作。アニメのキャラクターを顔に描いたり、リボンで飾りつけたりと、思い思いのデザインに仕上げていった。
村の達人から技伝授 総合学習小谷っ子タイム
 小谷村の小谷小学校(三ツ井仁校長、児童166人)で、村についてさまざまな角度から学び、体験する総合学習「小谷っ子タイム」が始まった。15日は全校児童が地元の名人・達人を講師に、歴史やスポーツ、食べ物など6つの分野からなる「探検隊」と名づけた縦割りのグループに分かれて校外学習を行い、ふるさとの自然や文化について理解を深めた。 食べ物について学ぶ「食べ物探検隊」のメンバー31人は、同村農林業体験施設「おらが里」で青竹クーヘンの菓子作りを体験した。
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