2010年7月22日(木)付


黒部ダム放水に歓声 大町市内園児が見学会
 関西電力黒四管理事務所(木下健司所長)は21日、大町市内の保育園5園を対象にした黒部ダム見学会を開いた。はなのき、どんぐり、しらかば、たけのこ、みあさ保育園の年長園児約100人が快晴のなか立山黒部アルペンルートの黒部ダムを見学し、ダムの景観などを楽しみながら環境の大切さを理解した。見学会は、将来を担う子どもたちに環境問題に対する意識向上を願い平成18年から同管理事務所が企画し、夏は市内の保育園9園、秋には幼稚園3園を招待している。園児たちは、普段乗る車と違い、電気で走るエコロジーな「トロリーバス」に乗りダムへ到着。長い階段を上がったあとにみえるダム湖から放水され水しぶきを上げる黒部ダムに感嘆の声をあげていた。園児らは「すごくきれい」「虹が見えたよ」などと感動し、景色を堪能していた。
縄ないリレー楽しむ はつらつレク交流会 松川
 松川村と村社会福祉協議会はこのほど、第34回「はつらつレクリエーション交流会」を、すずの音ホールで開いた。村内17地区から参加した、おおむね60歳以上の住民約300人が、農村ならではの縄ないリレーや、クイズ大会などを楽しみ、親ぼくを深めた。参加者は、わらを両手にはさみ、時間制限に慌てながらも、さらさらと音をたてながら丁寧になっていった。仲間たちから「がんばれ」と、大きな声援を受けながら、チームで縄を継ぎ足し、7b以上の作品が完成すると、大きな歓声が起こった。村内の新体操教室「ペパーミントベル」の、ステージなども行われ、会場を盛り上げた。交流会は村民の心身のリフレッシュや健康づくりを目的に毎年実施。かつては老人スポーツ大会として、30b走など本格的な運動競技が盛り込まれていた。昨年から、幅広い年齢で参加しやすいよう名称を変え、誰もが親しめるプログラムを取り入れた。
安全お守り手渡す 道の駅池田に交通指導所
 県交通安全運動推進北安曇地方部は「夏の交通安全やまびこ運動」期間中の20日、交通指導所を池田町の「道の駅池田」に開設した。関係団体から参加した約90人が、町民有志手作りのお守りなどをドライバーに手渡し、安全運転を呼び掛けた。指導所では、同町や松川村、池田松川交通安全協会、大町署などからの参加者が、のぼりを手に並び啓発活動を実施。チラシやティッシュ600組を配布し、梱包(こんぽう)用テープを編んだキンギョや装飾した貝殻といったお守りを、半数に同封した。運動は25日まで、高齢者の事故防止や飲酒運転の根絶などを重点に、全県で実施。同署は注意力が落ちやすい夏場の運転、高齢者など歩行者の夕方以降の外出に、注意を促している。
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7月の一覧
来館者に芸術の魅力 松川中生ちひろ館でボラ
 松川村の松川中学校生徒有志は夏休み期間中の21日から、安曇野ちひろ美術館でボランティア活動を行っている。絵本作家の技法体験コーナーで、スタッフとして来館者に作品作りを指導し、芸術の楽しさや魅力を伝えている。 体験会では初日、1年生10人が参加し、いわさきちひろの水彩技法や、赤羽末吉の和紙を重ねて情景を描く手法を指導。家族連れなど来館者が、地元大町市の松崎和紙や絵の具などを使い、思い思いにカード作りを楽しんでいた。ボランティアは地元の子どもたちに、美術館と来館者との懸け橋になってもらおうと、毎年行われている。9年目を迎えたことし、過去最高の184人が参加を希望。生徒らは事前の講習会を通して接遇や知識を身に付けた。開催中の企画展の作品解説も初めて担当する。
県知事選きょう告示 三つどもえの見通し
 任期満了に伴う長野県知事選挙は22日、告示日を迎える。これまでに3氏が立候補を表明しており、三つどもえの混戦となる見通しだ。村井仁知事の退任後の新たな県政のかじ取り役をかけて、8月8日の投開票まで17日間の選挙戦が始まる。
同選挙にはこれまで、前安曇野ちひろ美術館長・前長野県信濃美術館長の松本猛氏(59)、元副知事・前内閣府行政刷新会議事務局次長の阿部守一氏(49)、前副知事・元大町市長の腰原愛正氏(63)の3氏が立候補を表明した。
 松本氏は「県民一人ひとりを大切にする県政をやりたい」と、子どもと自然、文化の触れ合いや観光振興、高齢者や障害者など「弱きものの立場」に立った施策を掲げる。
阿部氏は、「開かれた県政、県民主権の県政を」と訴え、人口300万人以上の横浜市副市長や政府の事業仕分けなどに携わった経験をもとにした「行政刷新」を掲げる。
腰原氏は「ふるさとを思う気持ちは負けない。笑顔と元気あふれる県にしたい」と「生粋の長野県民」をアピール。市長や副知事経験を生かし、村井県政の継承と発展を掲げる。
告示日には、松本派は長野市の選挙事務所近くの特設会場で、阿部派は長野市のメルパルク長野とJR長野駅前で、腰原派は長野市の事務所前やJR長野駅近くのホテルサンルート前で、それぞれ出陣式や第一声を上げ、県内各地に遊説に乗り出す。
「笠地蔵」刻む石碑 白馬町活性化推進委が建立
 白馬村の白馬町活性化推進委員会(新沢恵委員長)はこのほど、木流川沿いにある六地蔵「木流かさ地蔵」に、各地蔵の愛称や「笠地蔵」の昔話を刻んだ石碑を建立した。新沢委員長は「地蔵を中心としたミニ公園整備を進め、憩いの場所としての定着につなげたい」と抱負を語る。 建立した石碑は90a四方の御影石製。六地蔵により親しんでもらいたいと企画したもので、住民公募により決まった6体の愛称と、昔話のストーリーを刻んだ。