2010年7月24日(土)付


山の子村で自然体験 先人思いの場で環境学ぶ
 大町市の大町北小学校(丸山峯男校長)の4年生75人は本年度、環境学習として、同市神栄町蟹ガ沢の野外博物館「山の子村」で自然体験学習に取り組む。かつて地元の子どもたちの自然体験を望んで整備されたフィールドで自然の体験や先人の思いに触れ、総合的な学習や社会科の学習につなげる。
 山の子村は東山低山帯野外博物館として、大町温泉郷を興した内山慎三氏によって昭和58年ころにオープン。山小屋や展望台、児童図書館などが整備され、豊かな森や池、グラウンド、キャンプ場などを備える。思い半ばで8年ほど前に閉村し寂れていたが、現在はふもとの別荘地「ずくなし村」の有志が買い取り、管理組合で少しずつ整備を続けている。
姫川右岸に遊歩道 グリーン期観光振興で要望 白馬村
 白馬村の深空、飯森、飯田の3区、白馬五竜観光協会、村体育協会陸上競技会、深空ふるさと会は23日、飯森区の赤坂橋からグリーンスポーツの森までの姫川右岸約1・5`にわたる遊歩道新設を太田紘煕村長に要望した。
 同区間の新設により、姫川沿線を中心に姫川源流から大出公園までの約9`がつながることとなり、サイクリング、ランニングなど多目的活用で、グリーシーズンの観光振興に役立てたい考えだ。
 各区長や各団体会長の6人が村長室を訪れ、要望書を提出した。太田村長は「財政的に厳しいなかにあるが、関係機関と協議するなか、期待に沿いたい」と実現に前向きな姿勢を見せた。
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7月の一覧
プール楽しいよ しろうま保育園開放日

 白馬村のしろうま保育園で22日、来年度同園に入園を希望する3、4歳児とその保護者を対象とした「しろうま保育園開放日」が実施された。
 未就園児に保育園が楽しいことを知ってもらい、在園児にも新入園児を歓迎し、仲間意識を高めることを目的として年3回実施している。
 保護者に付き添われて園内に入った子どもたちは、最初に施設見学や在園児とシャボン玉遊びなどを体験した。近所の友だちや子育て支援サークルなどを通じての顔なじみも多く、楽しく交流していた。
土蔵風に完成間近 8月11日セレモニー 南小谷駅

 小谷村のJR南小谷駅の改修工事がまもなく完了する。JRを中心に県内で10月から展開される大型観光イベント・信州デスティネーションキャンペーン(DC)を前に実施したもので、小谷の風土に合った土蔵を思わせる外観に生まれ変わる。8月11日午前10時半から現地で完成セレモニーを行う。
 5月上旬の着工以降、順調な進ちょく状況となっている。外観は白と黒を基調としたなまこ壁。待合室90平方bのうち30平方bをガラスで仕切り、冷暖房を完備。畳ペースは維持する。国鉄時代から掲げられる駅名看板と丸型郵便ポストも残す。
池工祭で腰壁作り テーマとスローガン描く
 池田町の池田工業高校は例年、文化祭「池工祭」の全校企画として、生徒による校内の環境整備を行っている。ことしは全校生徒約320人が、19_角のタイル1万8000枚を使った、腰壁作りに汗を流している。
 腰壁は、校舎管理棟と機械・電気棟を結ぶ渡り廊下で、吹き込む雨雪を防ぎ生徒の安全につなげようと、生徒会執行部が設置を企画。幅8b×高さ91aのパネルに、ことしの生徒会テーマと、文化祭のスローガンが描かれる。
 生徒たちは、熱気の漂う教室の中で額に汗を流しながら、図面を手にタイルを1枚ずつパネルに並べていた。機械科が授業を通して学んだ技術を生かし、鉄骨を廊下の柱に溶接、間にパネルをはめ込む。
夏の風物詩舞台準備 若一王子神社の例大祭
 大町市の夏の風物詩、若一王子神社の例祭は24、25の両日、同神社や市内本通りで開く。24日の宵祭りで披露される舞台曳(ひ)き揃(ぞろ)えに向けて、大黒、九日、堀六日、高見、八日、五日の各町内では、舞台の準備が進んでいる。
 舞台が県宝に指定されている大黒町では23日、大黒町舞台囃子(ばやし)流鏑馬(やぶさめ)組み立て保存会(宮沢幸市会長)や年番ら約30人が、高さ5b余の寄せ木細工の舞台を組み上げた。舞台は出窓などに立川流立川和四郎作の彫刻があしらわれ、大国主命の人形が飾られる。24日に人形やぼんぼりを飾りつけ、宵祭りに備える。
 24日、八坂神社の渡行祭は午後2時25分に九日町の御旅所を出発。江戸時代作の旧神輿(みこし)が70年ぶりに登場する。