2010年7月28日(水)付


夏休みの目当て確認 大北各小学校で終業式
 大北地域の各小学校で27日、終業式がピークを迎えた。児童たちは長い夏休みを前に頑張りを重ねてきた1学期を振り返り、夏休みの目当てを確認した。大町市の大町西小学校(幅下守校長)では、2年生と3年生が1学期の学習の成果を全校の前で発表した。2年生48人は、木崎湖への遠足やリンゴ農家の見学、算数で筆算を習ったこと、クラス全員で頑張って取り組んでいる大縄跳びなど、学習や生活の成果をクイズ形式で発表。よどみなく大きな声で表現し、全員で「2学期もいろんなことに挑戦して頑張ります」と今後の目標を述べた。3年生61人は、新たに勉強を始めた理科や社会科、習字などの成果を発表。温度計の読み方やヒマワリを種から育てたことなどを振り返った。リコーダーで「メリーさんの羊」などを演奏した。
前衛美術の先駆け 企画展「九室の風を浴び」 高橋記念館
 安曇野市穂高の安曇野高橋節郎記念美術館(矢野口義宣館長)で8月29日まで、企画展「九室の風を浴び 山口長男・斎藤義重・吉原治良と、高橋節郎展」(大糸タイムス社など後援)が、開かれている。日本の前衛芸術の先駆けとなった画家3人と、その影響を受けた漆芸家・高橋の作品、35点が展示されている。二科展では1930年代当時、全国から集まった多くの公募作品から、山口らの最も前衛的な作品が、9番目の展示室「第九室」に並んでいた。好んで鑑賞に訪れていた、学生時代の高橋にとって、革新的な作品作りの姿勢や、新たな手法を生み出すきっかけとなったという。企画展では、山口、斎藤、吉原の油絵や、高橋の漆作品を展示。ヨーロッパの立体派(キュビスム)の手法を、日本の伝統工芸に取り入れた、漆びょうぶ「化石の森 開墾林」などが展示されている。
地域の育児環境理解 白馬高生母子ふれあい
 白馬村の白馬高校が取り入れているコース制授業のアルプスコースで学ぶ2年生38人は26日、社会福祉学習の一環で同村の子育て支援ルームを訪れた。施設を利用する母子とふれあいながら地域の育児環境について理解を深めた。 実習体験は、少子化や核家族化が進む社会の中で、生徒に次代を担う社会の一員として子どもを育てる視点を養ってもらおうと取り入れている。この日は支援ルームの自由利用の日を利用して訪れた、ゼロ歳児から未就園児までの乳幼児と、ホール内の遊具で遊び相手をつとめながら交流した。
都会っ子田舎体験 夏休み子ども村と林間学校 白馬村
 JA大北が窓口となって、白馬村を拠点に都会の子どもたちに田舎の暮らしを体験させる「夏休み子ども村」と「林間学校」がこのほど始まった。26日は愛知県のJA愛知みなみの主催で約80人が同村に到着。入村式で地元の宿泊施設の関係者と顔合わせを行ったあと、松川河川敷で魚のつかみ捕りを楽しんだ。 猛暑のため、子どもたちは冷たい松川の水に「気持ちいい」と大喜び。水しぶきを上げながら放流されたニジマスを追いかけ、自然と存分に親しんでいた。自分たちで捕った魚は夕食のバーベキューの食材にして全員で味わった。 同企画は子どもたちが信州の自然の中で思いきり遊び、集団生活の中で感動や発見する喜びを体感してもらおうと、7月から8月末までの夏休み期間中、2泊3日のコースで毎年行われている。子ども村は都市と農村を結ぶ農家民宿を活用した交流事業として、同JAが全国に先駆けて開始。来年で40年の長い歴史を持つグリーンツーリズム事業へと発展した。
盆花キキョウ出荷 青木湖畔 平年より早く
 大町市平の青木湖畔で27日から、「キキョウ」の花の出荷が始まった。同市の森島令至さんが地元に栽培を委託しているもので、約650平方bの畑でキキョウやオミナエシなどが契約栽培されている。盆花といわれるキキョウは秋の七草の一つでもあり、一面に青紫色の星型の花を咲かせている。1・2bほどの高さもある茎をハサミで切り、丁寧に摘み取っていた。全体的につぼみが多いものの、すでに花を咲かせたり散り始めているものも目立つ。「当初は天候不順で生育も遅れがちだったが、このところの猛暑の影響で開花は平年より1週間ほど早まった」と森島さん。以前は松本や塩尻にもキキョウの栽培農家はあったが、8月初旬の出荷期より花の咲く時期が早まったため、現在中信地区での栽培は標高が高く冷涼な地の青木湖畔だけになったともいわれる。
トップページ

●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C)2010 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.

7月の一覧
古いうちわ変身 小谷図書館で工作教室
 小谷村図書館どんぐりで24日、恒例の工作教室が開かれた。小さな子どもを持つ親子連れなど多数が参加。自宅にある使っていない古いうちわを持ち寄り、新品同様のかわいいオリジナルうちわに変身させた。 古いうちわを水につけて、骨組みだけにしたものにのりをつけ、色とりどりの色紙や透明のトレーシングペーパーを張り付けていった。うちわに沿って紙を切り抜くと、色無地のうちわが完成。そのうちわをキャンバスに見立て、折り紙や色紙、絵を組み合わせてオリジナル作品を作った=写真。 うちわが完成すると、柄を友だちと見せ合いながらパタパタとあおいで完成度を確認。「自分で作ると暑さも吹き飛びそう」と言いながら完成を喜んだ。