2010年7月30日(金)付


黒部睦 やまびこまつりでお披露目 神輿担ぎで町おこし
 大町市の、神輿(みこし)担ぎで町おこしにつなげようと取り組む市民有志でつくる大町神輿愛好会「黒部睦(むつみ)」(西澤郁夫会長、会員33人)は本年度、神輿を新造している。8月7日のやまびこまつりでのお披露目に向けて製作が進んでいる。当日を盛り上げる担ぎ手を広く募集している。 製作中の神輿は明かりを埋め込んだ「万燈(ばんとう)神輿」で、総ヒノキ製白木作りで総重量150`の本格的な神輿。4面にライチョウ、カタクリ、蓮華岳、黒部ダムの絵が飾られ、大町らしさを演出する。同会は平成17年のやまびこまつりで江戸みこしを招いたメンバーを中心に、熱気をよみがえらせようと発足。昨年は長野市篠ノ井の愛好団体から借り受けてきた神輿を担ぎ、やまびこまつりを盛り上げた。借りるのみでなく自分たちの神輿を持ちたいと、企業や多くの市民の協力を得て、今回のやまびこ祭りに間に合うように実現した。今後はアルペンルートや雪まつりなどのさまざまなイベントや福祉施設の慰問にも参加していきたいとしている。
感謝込め七夕飾り 食農体験教室の参加者 JAおたり
 JA大北おたり支所女性部の南小谷支部(千国日出子支部長)が管内の親子・家族を対象に開いている、食農体験教室の参加者が28日、同支所金融課窓口に七夕飾りを設置した。農作業や昼食作りなどでお世話になっている支所に感謝の気持ちを示すとともに、支所の利用者に季節感を感じてもらおうと初めて企画した。 色紙や広告を使って、カラフルな七夕飾りを一つひとつ心を込めて作り、会員が里山から切り出してきた高さ3bほどの笹(ささ)竹に飾り付けた。自分たちの将来の夢や希望、願いごともたくさんの短冊に託してつるした。 七夕飾りは、窓口の天井につかえるほど大きくゴージャスなものとなった。利用者が訪れるたびに吹き抜ける風にそよぎ、利用者は「きれいな飾りに暑さも忘れてしまいそうですね」と涼味を感じていた。
松川駅ちひろ館風に 8月6日に完成セレモニー
 改修工事中のJR大糸線信濃松川駅はまもなく、完成を迎える。信州デスティネーションキャンペーン(DC)を前に、安曇野ちひろ美術館をイメージした外観に生まれ変わり、観光客を迎える。8月6日には、完成記念セレモニーが開かれる。 新駅舎は芸術と文化をテーマに、土壁と格子を模した南北約19b×高さ約3bの近代和風建造物が、正面に設置される。駅構内倉庫の撤去、待合室へのベンチ設置など、内部の改装も進んでいる。駅舎の改築は、10〜12月に県内で実施される大型イベント信州DCに合わせ、大糸線6駅で実施。各地域の特色に合わせたデザインで順次完成している。
白馬にコウノトリ4羽 八方の田で羽休める
 白馬村八方周辺で29日朝、国の特別天然記念物に指定されるコウノトリ4羽の飛来が確認できた。まとまっての飛来はたいへん珍しく、聞きつけた日本野鳥の会メンバーらが「一生に一度のチャンスかもしれない」などとしきりにシャッターを切っていた。 同日正午ころ、八方信号から東南方向にある田んぼ内で2羽のコウノトリが羽を休めていた。田んぼの周囲には多くのカメラ愛好家らの姿。コウノトリは、無数のシャッター音にも動じることなく、ゆっくりと田んぼ内を歩いていた。 日本に生息するコウノトリは数はごく少なく、野生は4羽ほどという。コウノトリの保護や増殖など研究する兵庫県立コウノトリの郷公園がこれまで放鳥した数は22羽で、そこから繁殖した数が21羽とされていることから国内では50羽に満たない数しか生息していないことになるが、白馬村のものが野生かは定かでないという。
みどりの少年団大北地区協 森林体験で交流
 地域の緑化活動に取り組む、みどりの少年団大北地区協議会は29日、管内少年団の交流集会を、池田町広津の大峰高原キャンプ場で開いた。5市町村の小学校から、8団約180人が参加し、森林や林業についての体験学習を通じて、交流を深めた。子どもたちは場内の遊歩道で、町が整備を進める、間伐材を活用したチップロード作りに協力。他校の児童同士でグループを組み、道路整備のはじめとなる、幅3b×距離50bにわたって、チップを敷き詰めた。チップ運搬用にシートの四方を4人でつかみながら、チップの山と遊歩道の間を往復。くま手などを手に、平らにならし、整備作業に汗を流していた。
地元の水工場見学 大町市二ツ屋老人クラブ
 大町市平二ツ屋の二ツ屋老人クラブ(駒沢宗次会長)の13人は29日、同地区で市の水道水源から飲料水を製造するアルプスウォーターの工場を見学した。地域で働く大きな工場の内情に初めて触れ、理解を深めた。 中村健二工場長が工場内を案内し、ボトルの洗浄や0・0001ミクロン単位の微細な穴があいたRO膜で純度の高い水をつくるろ過装置、人間が細かくチェックする過程などを紹介。矢沢水源からひいた水は通常の井戸水より不純物が少なく、フィルターも長持ちするなどと説明した。 同社は市内を中心に約30人を地元雇用し、自治会と協定を結び運搬トラックの安全を図るなど、地域の理解を得ながら事業を展開している。
トップページ

●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C)2010 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.

7月の一覧