シーズン最後の熱戦 サロモンジュニアスキー大会 白馬五竜
 白馬村の白馬五竜スキー場で3月30日、「第39回白馬五竜サロモンジュニアカップ」スキー大会が開かれた。ジュニアにとって大北地区で開かれる、今シーズン最後の公式大会。県内外から260人余の小学生がエントリー。大回転競技でシーズンの最後を飾るにふさわしい熱戦を展開した。
 同大会は、信州・県観光協会が将来のワールドカップや五輪出場選手をめざす子どもたちを対象に、県内で開催している「NAGANOジュニアカップシリーズ」のレースの一つに位置付けられている。大会は全国標準のレベルが数値でわかる「ナスターレースシステム」を導入し、選手たちに明確な目標を持たせた。
 ジュニアコースと言っても標高差204b、最大斜度21・3度という本格的な急斜面。当日のゲレンデは、やや湿雪だったものの、選手たちはスピードに乗って次々に好記録を繰り出していた。
春訪れつぼみふっくら 白馬、小谷でフクジュソウ
 4月を迎えても今だ雪深い白馬と小谷の両村だが、日当たりの良い南向きの斜面などでは雪の合間をぬってフクジュソウのつぼみがふくらみ、春の訪れを告げている。
 福寿草はキンポウゲ科の多年草で、直径約3aの光沢のある黄色い花を付ける。縁起の良い名称などもあって、正月用などの園芸品種も多い。山地にも自生するが、開発などにより自生個体は激減し、絶滅危惧U類に指定されている。
 白馬村大出地区では、各所に群生地がある。和風茶屋「かっぱ亭」の裏斜面は名所の一つ。同所は昔ながらの農村の原風景と白馬三山を望む白馬の代表的観光名所「大出のつり橋」の近くにあり、地域の人に大切に見守られながら、毎年多くの人の目を楽しませている。
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4月の一覧
26年前の感動再び 京都府の池田さんハープ演奏 大町市
 大町市の住民有志でつくる「手作りコンサートの会」(千村翠代表)は31日、京都府のハープ奏者・池田千鶴子さん(58)によるコンサートを大町商工会館で開いた。昭和61年の常念岳を舞台にした「雲上音楽会」で、池田さんと出会った市民登山参加者たちが、当時の感動を振り返ろうと企画した。
池田さんは当時、国際アルピニスト大会のフィナーレを飾る、常念小屋での音楽会に参加。ハープをヘリでつり上げて山上まで運び、演奏に臨んだ。住民との出会いをきっかけに、大会後も市内で3回ほどの演奏会を開いたという。
コンサートは登山参加者の千村代表(69)が、池田さんからの電話をきっかけに、仲間とともに会を立ち上げて開催。会場には当時の登山参加者を含め約70人が来場し、26年前に演奏された「G線上のアリア」など、ハープが奏でる音色を楽しんでいた。
こま打ち体験にぎわう 大町市で美麻市 魅力発進
 第18回美麻市(みあさいち)が1日、大町市美麻の道の駅ぽかぽかランド「美遊」を会場に開かれた。シイタケこま打ち体験、ワークショップやきのこ汁の振る舞いなど、美麻の魅力を発信するさまざまな催しに多くの観光客らでにぎわっていた。
 美麻市は、美麻地域づくり会議の会員で組織する「美し村(うましさと)開拓協議会が、道の駅を中心とした地域活性化を願って開催し、ことしで3年目を迎える。毎月第一日曜日に開催している。
 道の駅駐車場には各種飲食ブースも並んだ。フキノトウや凍みダイコンなど旬の地元農産物販売コーナーもあり、来場者の関心を集めていた。
日本一≠フ技に舌鼓 包美術館と安曇野翁がそば会 池田町
  池田町の安曇野東山包美術館とそば店・安曇野翁(おきな)は1日、広島県北広島町のそば職人・高橋邦弘さんを招いた、恒例の「翁の会・そば会」を同美術館で開いた。全国から約150人が来場し、「日本一のそば打ち名人」と評される高橋さんのそばに舌鼓を打った。
会場では高橋さんが巧みな棒さばきで生地をのばし、リズミカルにめんを切る熟練の技を披露した。長野市のマスターソムリエ・野豊さんがそばに合うワインを提供し、参加者が高台からの北アルプスの眺望とともに料理を楽しんでいた。
そば会は本場信州でのそば打ちを希望し池田を訪れた高橋さんと、地元住民との交流から始まり、ことしで16回目を数える。節目となる昨年での最後が検討されたが、高橋さんの希望で継続が決まった。
歴史や自然知って 冊子「池田ものがたり」配布
 池田町教育委員会は町の魅力を知り、郷土を学ぶ冊子「池田ものがたり」を作成した。子どもを中心に、町の歴史や自然について語り継いでもらえるよう考えられたもので、2日には町内の3−6年生、中学生に向けて、町内小中学校3校の校長に冊子が手渡された。
子どもが池田町の良さを知り、町に誇りを持ってもらえるように、と町文化財保護委員や教職員、教育委員会職員などが編集に関わり、昨年4月から製作を開始した。

2012年4月4日(水)付