初仕事 除雪が急務 小谷など 春の農作業
 小谷村など、山間集落の厳しい自然環境の中での春の農作業は、雪の後始末が初仕事。米作りを行う農家では、苗代の育苗作業の前に、豪雪のため除雪作業が急務となっている。
 農家の一人は「毎年この時期には自然な雪どけを待って苗代を設置していたが、こんな残雪では除雪機を使って除雪から始めないと設置も困難。珍しい年」と、天候不順による作業の遅れを心配している。
 同村の米作り農家は、大半がJA大北の北部育苗センターに苗を注文しているが、自宅で育苗し、昔ながらの米作りを行う農家も少なくないという。
 ことしは豪雪で、4月上旬で冬期間に降り積もった農地の残雪は、今なお1bを超える深さがある。農家では自宅の除雪機をフル稼働して、育苗する田んぼの除雪作業に追われていた。
 村では水稲農家に消雪剤2袋までを無料で配布。育苗農家には最大3袋を配布し、重機による農地の除雪作業を支援している。
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4月の一覧
大町市 日本の歌で温かい心を KARYOVINコンサート
 大町市の霊松寺(伊東泰顕住職)は8日、第44回KARYOVINチャリティーコンサート〜歌声の通り道V〜を霊松寺会館KARYOVINで開いた。日本の歌を歌とピアノで楽しみ、大震災の復興に向け善意を集めた。
バリトンの党主税さんとソプラノの花岡佑美さん、ピアノの唐沢英理子さん・伊東理恵子さん・北澤滋麻さん、朗読の栗林さとしさんが出演。「春の小川」「夕焼け小焼け」など、親しみやすく懐かしい季節を思い出す日本のメロディーを披露した。
約60人が来場。会費やバザーの売上、篤志寄付金で集まった全額が、東日本大震災や長野県北部地震の義援金としてシャンティ国際ボランティア会へ寄託される。
伊東住職は「大震災から1年が経ったが、なかなか復興は進まない。日本人の温かさが世界から評価された。日本の心を歌った歌を聴き、その心を強くよみがえらせ、復興に力を貸せれば」と話した。
小規模多機能型 大北初の施設完成
池田町社会福祉協議会 「おひさまの家」開所

 池田町社会福祉協議会(会長=勝山隆之町長)は9日、同町一丁目の小規模多機能型居宅介護事業所「おひさまの家」で、開所式を開いた。住み慣れた自宅での生活を望む要介護者らを支援する、大北初の施設完成を利用者とともに祝った。
 施設は住民の在宅介護の負担軽減を目的に設置され、要介護者や要支援者の生活に合わせ、通所、宿泊、訪問介護をセットにしたサービスを提供する。利用料は介護度に応じた定額制。10人のスタッフが24時間、365日体制で運営にあたる。
開所式では施設関係者と利用者の出席者13人が、くす玉を割って祝福した。昼食には施設名にちなんで、「おひさま」の形に切られたニンジン入りのカレーライスが提供され、利用者を喜ばせた。
桜の名所 開花前に整備 池田町の鵜山桜並木保存会
 池田町のサクラの名所、鵜山地区の自治会有志でつくる、鵜山桜並木保存会(矢口武人会長)は8日、花見シーズンを前に同地区のサクラ並木周辺を整備した。枝についたつぼみも膨らむ時を待ち、ことしは20日ごろから見頃のピークを迎えそうだ。
 作業には会員約25人が参加。開花を前に、ヒバ製の案内看板や照明などを設置し、周辺の草刈りやベンチ、駐車場の準備を実施した。
 同地区のサクラは、昭和23年に当時の青年団員によって植えられたもの。一時期はテングス病などが心配されたが、地元で保存の機運が高まって会を発足。平成19年から整備を続け、立派な桜並木を取り戻した。
吹雪の中開業準備 大町市 扇沢総合案内センター
 10日の立山黒部アルペンルート扇沢=cd=ba52黒四ダム間開通を控えこのほど、大町市扇沢総合案内センター(大厩市郎所長)の開業準備作業が、吹雪の中で行われた。
 来年黒部ダム建設50周年、再来年にはトロリーバス開業50周年の節目を控え、今年5月13日には大町市文化会館大ホールで映画「黒部の太陽」上映会。5月26、27日には国営アルプスあづみの公園大町・松川地区で「信濃大町カレーフェスタ」が実施される。
 行政や観光、商工団体などが協力する「くろよん50周年記念事業実行委員会」による記念展や着地型観光事業なども取り組まれる予定だ。

2012年4月10日(火)付


声かけで安全意識高める 交安協平支部と交通少年団員が活動
 大町地区交通安全協会平支部(中村博郎支部長)と同支部所属の交通少年団員児童が通う大町北小学校(金井伝校長)は6日、「春の交通安全運動」と「あいさつ運動」に合わせ、本年度最初の街頭啓発活動を同校昇降口付近で行った。
4年生の新規団員を含む9人がおそろいのジャンパー姿で、登校する児童たちに、「おはようございます。事故に遭わないよう気をつけましょう」と元気よくあいさつを交わしながら、啓発用ティッシュペーパーとチラシを手渡し、交通安全を呼びかけた。
同活動は安全教育担当の小林俊夫教諭を中心とした自主活動で、子どもたちが仲間同士で声をかけあい交通安全の意識を高めるねらい。同支部や平木崎駐在所などの協力で年数回実施している。