2年ぶり福寿草まつり 白馬 雪景色と花楽しむ
 数十万本のフクジュソウの群生と名水で知られる白馬村佐野の姫川源流自然探勝園で、22日まで「第17回姫川源流福寿草まつり」が開かれている。15日は白馬さのさかスキー場第1駐車場周辺で特別イベントが行われた。昨年は東日本大震災の影響で自粛したため、2年ぶりの開催。
 地元有志による山菜の天ぷらや手作り料理の振る舞い、無料の園内ガイドなどを実施。県内外からの多数の観光客が心温まるもてなしを楽しみながら、雪景色と咲き始めのフクジュソウの花をめでた。
 各地で春一番を告げるフクジュソウ。同所のフクジュソウの開花は比較的遅く、4月下旬に雪の中で花をつけている姿を見ることができるのが最大の魅力となっている。
「雪中育ち」掘り出し 池田町の大雪渓酒造
  池田町会染の大雪渓酒造は17日、白馬村北城の雪のなかで熟成させた日本酒「雪中育ち」を掘り出した。社員たちが雪と酒瓶が詰まったコンテナからケースを搬出し、春を迎えて完成した日本酒の味を確かめていた。20日から県内の小売店で販売される。
同社は懇意にする地元北城の小売店・鍛冶倉商店の協力で、地域ならではの自然を生かした酒造りを続け、今回で4年目を迎えた。店が所有する高さ2×幅2・5×奥行き7・5bほどのコンテナに、酒瓶約5000本をケースで並べ、すき間を雪で埋めた。コンテナを雪で覆い、1月21日から3か月間、保存した。
快音でシーズン幕開け 池田マレットゴルフ協が大会
 池田町マレットゴルフ協会(中島睦会長)は15日、平成24年度開幕大会を町アルプス広場マレットゴルフ場で開いた。町内外から出場した会員約50人が、久しぶりのプレーを楽しみながら、シーズンの幕開けを祝った。
大会はヤナギコースと特設コースを2巡する36ホール、パー150のストロークプレーで試合を展開。選手たちは県内屈指の難コースに苦戦しながらも、和気あいあいと試合を進め、コース上に快音を響かせていた。
協会は今シーズン、コース整備と景観保全の一環として、コース内の樹木の枝打ちを実施。中島会長は「選手によりよい環境でプレーしてもらえれば。1年間、健康と親睦を兼ね、大会に参加してもらいたい」と話した。
魅力凝縮新パンフレット 北アルプス展望美術館で2種
 北アルプス展望美術館(池田町立美術館)は新年度から、館内案内パンフレットと年間展示計画を載せたパンフレットの2種類を新しく作成し、配布している。美術館からの眺望や館内、展示の特徴など同館の魅力が込められたパンフレットで、多くの人に来館を呼びかけている。
これまでのA4判のチラシをリニューアルした館内案内パンフレットは、館内各部屋の案内や所蔵作品の概要説明など細かく掲載し、かばんにも納めやすいサイズ。来館者に来館時期の選定や予定が組みやすいようにと、新たにつくった年間展示計画を案内するパンフレットは、同館から眺望できる北アルプスの山々を表紙に落ち着いた雰囲気に仕上げ、本年度内に予定されている展示の見所を伝えている。
雪の大谷17bの壁 アルペンルート全線開通 大町市
 大町市を玄関口に、北アルプスを貫き富山県と長野県を結ぶ観光路線、立山黒部アルペンルートは17日、室堂〜弥陀ケ原間がオープンし、全線開通した。
標高2450bの室堂平は曇り空で、気温零度の冬景色だった。ことしは豊富な雪に恵まれ、雪の大谷の高さは17bと、昨年に続き例年より多い雪量。訪れた観光客たちは雪の壁を見上げ、感嘆の息をもらしていた。
オープニングセレモニーでは、長野・富山両県や前日に台北・富山線が就航した中華航空の関係者が、くす玉割りで開通を祝った。立山黒部貫光の永崎泰雄常務は「昨年は震災があったが、アルペンルートは元気に開通を迎えた。存分に雪の大谷を楽しんでいただきたい」とあいさつした。
春の妖精<Jタクリ 小谷村で開花始まる
 小谷村で「春の妖精」と呼ばれるカタクリの花が咲き始めた。ことしは豪雪で、里山の残雪は多いところではいまだ1b余と、開花が遅れがちになっていた。
 ここ数日の好天に誘われるように、日当たりのいい斜面ではかれんな花が咲きそろいつつある。地域住民は「カタクリの開花でようやく長い冬も終わりになったように感じる」と待ちに待った春の到来を喜んでいる。
 カタクリはユリ科の多年草。まだ雪が解けて間もない頃、春の陽光をいっぱいに浴びて花を咲かせ、花が終わると地上から全く姿を消してしまう花々「スプリング・エフェメラル」の代表花。万葉集にも登場するほど、古来から日本人に親しまれている。
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4月の一覧

2012年4月18日(水)付