「牛方宿」「千国の庄史料館」 塩の道祭り向け営業再開 小谷村
 冬季閉館していた小谷村の「牛方宿」と「千国の庄史料館」が4月末から営業を再開する見込みとなった。ことしは豪雪で、開館に向けた周辺の除雪作業が初仕事となった。塩の道祭りに万全の態勢で観光客を迎えようと、開館準備を急いでいる。
 両施設は、塩の道街道の宿場町としてにぎわった歴史や生活文化を復元・展示している。塩の道街道の代表的なコースとして観光客らに人気が高く、毎年多くの観光客が訪れる。
 ことしは桜の開花も遅れがちのため、塩の道祭りのころまでは残雪と桜といった、冬と春が混在する小谷ならではの風景も楽しむことができそうだ。
 小谷、白馬、大町の3市村で開かれる塩の道祭りは5月3日、小谷村からスタート。両施設ではこの日、無料開放して観光客を迎え、多数の人に塩の道の魅力を伝えたいとしている。
桜仙峡の歌「山桜」完成 池田陸郷 21日にコンサート
 池田町陸郷の登波離橋愛護会(藤松守会長)はこのほど、桜仙峡の山桜をイメージした曲「山桜」を製作した。同地区出身のプロ歌手・MAIさん(23)が歌い、桜仙峡から見える山桜の魅力を盛り込んだ一曲。21日午後2時から同地区豊成公民館駐車場で開く野外コンサートで、MAIさんの生の歌声で「山桜」が披露される。
同会はこれまで、桜仙峡の良さをPRする曲をつくりたいと構想。同地区で生まれ育った歌手のMAIさんに作曲を依頼。MAIさんの父・山口利一さんらのバンド「double fantasy」の演奏も加わり完成した。
独自で空間放射線量測定 白馬村 広報で結果公表へ
 白馬村は19日、独自の空間放射線量測定を村内で初めて行った。小中学校や保育園、ジャンプ競技場など計測地7か所から、国の目標値である1時間あたり0・19マイクロシーベルトを超える値は、検出されなかった。1か月に1度のペースで計測を続け、ホームページや広報誌などで結果を公表する。
測定は村環境課の職員3人が村内各施設を回り、地上1bと雨どい下の地表で放射線量を計測。30秒ごと5回の数値を平均し、値を算出した。白馬北小学校ではグラウンドで0・08マイクロシーベルト、校舎の雨どい下で最高値の0・09マイクロシーベルトとなった。
村では海外からの誘客に力を入れているが、昨年の東日本大震災に伴う福島第一原発事故の影響で、入り込みが減少している。観光客や住民の安心・安全を図ろうと、昨年測定器1台を約50万円で購入した。
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4月の一覧
日中友好の懸け橋に 大町市常盤 ?好会が語学講座
 日中国交正常化40周年のことし、全国各地で節目を記念したイベントが開催されている。大北地域でも住民の中国語に対するニーズが高まるなか、各市町村で講座などが次々と開講し、友好の懸け橋となる人材の育成が進んでいる。
大町市常盤地区ではことし2月、中国語の公民館講座を卒業した住民たちが、サークル「?好(ニーハオ)会」を立ち上げた。40から70代まで会員11人が、台湾出身の地元通訳・前嶋美紀さんを講師に、学んでいる。
会員たちは本場の発音を聞きながら、実用的な例文を用いて文法などを学習。仲間同士の交流を図りながらも、机に向かう表情は真剣だ。実践の場として、来年の春節にあわせて台湾への修学旅行も計画している。
小学校に花の種贈る 人権啓発活動ネットワーク協 白馬村
 松本・木曽・大町地域人権啓発活動ネットワーク協議会は18日、白馬村の白馬南小学校と北小学校に、花の種や人権啓発標語入りプランターを贈った。子どもたちが花の育成を通して、命の大切さを知り、優しさや相手への思いやりの心をはぐくむ「人権の花」運動の一環。白馬南小学校では、全校児童125人を前に、体育館で贈呈式が行われた。
 同校に贈られたのは、プランター20個、アゲラタム、マリーゴールド、サルビアの3種類の花の種と肥料、人権啓発標語入り立て看板。大町人権擁護委員協議会の瀧沢勇三会長が、児童代表の深澤古都さんに目録を手渡した。
交通マナー意識向上を 白馬中 講話とDVDで教室
 白馬村の白馬中学校(尾形浩校長、260人)でこのほど、交通安全教室が行われた。交通安全に関するDVD「まさかの未来」の観賞と、白馬村交番の宮澤勝所長の安全講話を聞き、生徒が日常的に使用している自転車や道路の歩行をふり返り、安全への意識を高めた。
 DVDや講話では、近年、自転車による事故が多発していること、自転車事故でも多額の賠償金が発生する重大事故になりうる可能性を強調。安全運転を心がけるとともに、日ごろからしっかりと点検・整備をしておく必要があり、運転中の事故をカバーする賠償保険の加入を勧めた。
 自転車に乗る際に自らの命を守るヘルメットの点検を行った。あごひものゆるみがないか、校章が正しく貼られているか、名前が記入されているかを一人ずつチェック。自転車も公道を走る軽車両であるという認識を高めるとともに、自転車による交通マナーの重要性に理解を深めた。

2012年4月20日(金)付