ようやく雪どけ花 白馬ざぜんそう園開園
 白馬村飯森の「白馬ざぜんそう園」が21日から開園した。
 同園はザゼンソウの群生地として知られているが、数年前に冬眠前のクマが花芽を食べたことによる食害で、花の数が激減。例年、花の時期に合わせて祭りを開いていたが、ことしは「イベントを開いて来場者を呼べる状況ではない」と判断し、祭りの中止を決めた。
 しかし、毎年開花を楽しみに同園を訪れる観光客が多いことから、関係者は来場者が安全に楽しく散策できるよう、整備・保全活動を従来通り行った。作業は散策路一帯の木道修繕やロープ張りの園内整備と、国道から同園までの道なりに案内ののぼり旗を設置した。
 園内はようやく雪どけの時期を迎え、数は少なめながら、日当たりのいい散策路にはザゼンソウが顔をのぞかせている。関係者は「いつかまた、祭りが復活できることを願い、これからも整備・保全に努めていきたい」と話していた。
桜仙峡テーマ「山桜」 陸郷登波離橋愛護会ライブ
 池田町陸郷地区の「陸郷登波離橋愛護会」(藤松守会長)は21日、野外ライブを同地区豊成公民館駐車場で開いた。同地区出身のプロ歌手・MAIさんの歌声と「double fantasy」のギター演奏で、桜仙峡をテーマにした楽曲「山桜」を初披露。暖かな日差しの中で、春らしい音楽に聞き入り、盛り上がった。
MAIさんは「来年はみんなで歌えるように練習してみてください」と愛護会会員らが作詞、MAIさんがアレンジした「山桜」をMAIさんの歌声とギターの生演奏で奏でた。
 春の訪れや山桜の開花の喜びを歌った歌に、地元住民やバスで陸郷を訪れた観光客も観客として加わり、開花をはじめた山桜を眺めながら楽しんでいた。
藤松会長は「『山桜』が桜仙峡のテーマソングになり、みなさんに歌ってもらえれば」と話した。同所から見える山桜は24、25日ころ見ごろを迎えるとみられる。
5チーム熱戦開幕 松川村早起き野球大会
 第38回松川村早起き野球大会(松川村早起き野球連盟主催・大糸タイムスなど後援)が22日、開幕した。川西運動公園野球場を会場に5チームによる熱戦を繰り広げる。
 開幕式では、村少年野球愛好会の球児の先導で、選手が入場。松川ジャガーズの臼井仁志選手(29)が「野球ができることに感謝し、元気良く、ケガなく、はつらつとプレーすることを誓います」と力強く宣誓した。
 大会長で松川村早起き野球連盟会長の古畑元大さんは「対戦相手ながらも5チームがひとつとなって、ケガなく、スポーツ振興や交流を進めてもらいたい」とあいさつした。
 ことしは7月下旬まで5チームによる総当り2回戦で争われる。池田町や白馬村との交流試合も予定するなど野球を通じた地域間交流が深まりそうだ。
雪で深み増した味 純米吟醸雨飾山掘り出し 小谷村
 小谷村の道の駅おたりは19日、小谷温泉上部の旧雨飾荘周辺の雪の中に埋め込んで仕込みをしていた、純米吟醸「雨飾山」の掘り出し作業を行った。小谷温泉は記録的な豪雪の中で、まだ一面の銀世界。こんもり積もった天然雪をかき分けると、味に深みを増した酒が眠りから目覚めた。
 重機とスコップで雪を除き、取り出した酒は360_g500本分。ゴールデンウイークをめどに道の駅おたりのみで「雨飾山・粉雪仕込」の名で限定販売する。同施設の幾田美彦社長は「来年はもっと仕込みの数を増やし、この時期ならではの限定商品として定番化したい」と話していた。
地元ワカサギの味 大北漁協が小学校に
 大北漁業協同組合連絡協議会(猿田勝文会長)は20日、学校給食にとワカサギ15`を無償提供した。川や湖に生息する淡水魚の消費拡大活動の一環で、地元の魚を子どもたちに味わいながら知ってもらうねらいで毎年恒例の取り組み。
本年度は市立大町西小学校(幅下守校長・児童312人)に、木崎湖産の新鮮なワカサギが届けられ、さっそく調理された。
体長10aほどのワカサギをかたくり粉をまぶし素揚げ。味付けして「南蛮漬け」で提供した。魚が苦手な子にも食べやすいようにと調理に工夫を凝らした。
2年2組の25人は、献立表の食材にワカサギが記載されているのを知ってから、この日の給食を楽しみにしていたという。次々とお代わりする子どもたちは「おいしい」と満面の笑みで味わっていた。
隣組単位で防災組織 モデルの仁科2組訓練 大町市社館ノ内
 大町市社館ノ内では、隣組単位での防災組織づくりをめざし、モデルケースとして「仁科2組」(島原利雄隣組長)が実施に向けて取り組んでいる。同組の安全・安心支え合い組織作成委員会は21日、組織準備のまとめとして初の自主防災訓練を実施。「向こう三軒両隣」の地域住民が協力し、災害に対する備えを進める形をつくり上げた。
訓練は大地震が起き市から住民の避難勧告が出た設定で、ヘルメットに非常リュック姿で集会所に集まった。非常持ち物の指導会を行い、ヘルメットやリュック、携帯食や簡易トイレなど、災害時に必要なものをお互いに確かめた。「アウトドアのグッズが便利」など、それぞれの工夫に胸を張り、情報を交換した。
隣組ほぼ全世帯から約20人が参加。30代から80代、一部には中学生を含め、高い出席率だった。
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4月の一覧

2012年4月24日(火)付