大北 田植えシーズン 松川の茅野さんトップ切り
 松川村鼠穴の農業・茅野靖昌さんの田んぼで27日、大北地域で最も早い田植え作業が行われた。残雪の北アルプスを背景に、水が張られた水田には青々とした苗が並び、北ア山麓の春を代表する景色が広がった。
 後継者でもある義理の息子の純和さんが田植え機に乗り込み、軽快なエンジン音を響かせながら苗を植えていった。この日は、3つの田んぼ約1・2fに酒米の美山錦を植えつけた。28日からはコシヒカリの田植えに取り掛かる。今期は、請け負い含め約10fの作付けを予定している。
ライトアップ復活 小谷村 島温泉の桜
 桜の名所として知られる小谷村の島温泉で今シーズン、数年ぶりに夜桜を楽しむライトアップが復活することとなった。ことし村特産推進室と集落支援員が、地域活性化のため復活を呼びかけ、住民の賛同・協力で実現。見ごろを迎える28日から5月3日ごろまで投光器を設置し、周辺を彩る。
 同所は、国道148号沿いに位置する旧道脇に桜並木があり、小谷村で早い時期に桜が楽しめる場所として知られている。花の時期には地域住民がぼんぼりを点灯し、小谷の春の風物詩として定着していたが、住民の高齢化などから中止となっていた。
“北ア山麓育ち”提供 ブランド春の物産展松本で

 北アルプス山麓ブランド認定事業者協議会(飯嶌楯雄会長)の春の物産展は27、28の両日、JR松本駅のMIDORI松本店1階信州アルプス市場で開かれている。
 世界に誇れる豊かな自然と清らかな水、空気の恵みから生み出される北ア山麓の農林水産物、加工品で優れた商品を同ブランド運営委員会がブランド品として認定。物産展では、10業者が認定品など60品目を販売している。
海南監督思い語る ちひろ映画試写会
 7月全国公開予定のいわさきちひろの人生をたどった初のドキュメンタリー映画「いわさきちひろ〜27歳の旅立ち〜」の試写会が25日、松川村すずの音ホールで開かれた。関係者など約70人が招待され、作品を鑑賞した。
 同映画は、3年をかけて、50人余のちひろと関係のあった人々に取材。すべてを失い、人生のどん底に立ち、絵の道で生きようと決意した27歳のちひろの柔らかな絵からは想像できない知られざる波乱の人生を、さまざまな人の証言から追う96分の作品。
 試写会には、監督の海南友子さん(41)=京都府=も訪れ、「この映画で物事を何歳から始めても、努力でなんでもできる勇気が与えられると思う。取材した人はちひろのことを皆一様に優しさの中に強さを持つ『鉄を真綿で包んだような人』と評した。逆境から立ち上がり、かっこいい生き方をしたいわさきちひろがどうやって絵本画家にたどり着いたのか見てほしい」とあいさつ。
豊かな水と環境発信 東洋紡跡地に「エア・ウォーター」社 大町市
 大町市の東洋紡績大町工場跡地で、産業ガス大手のエア・ウォーター株式会社(本社・大阪市、青木弘代表取締役会長)の子会社が、ミネラルウオーター製造工場を設立し、宅配飲料水事業「AW(エーダブリュー)ウォーター」に取り組む。市は27日、市議会全員協議会で報告した。
 大町工場は「信濃大町天然水プラント」として、東洋紡跡地の南東部3万3000平方bに立地。9月に着工、25年3月にしゅん工する予定。逆浸透膜(RO膜)方式で井戸水をろ過し、独自のミネラルを配合。月に12gボトルで25万本を生産する。子会社は、現在設立に向け手続きを進めている。
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4月の一覧

2012年4月28日(土)付


居谷里湿原に リュウキンカ咲く

 大町市の居谷里湿原で、春の代表的な花の一つリュウキンカが咲き始めた。特に遊歩道の西側では咲き残るザゼンソウと、咲き始めたミズバショウと合わせ、暗紫色、白、黄色の3色の花を楽しむことができる。
 リュウキンカは「立金花」と書き、茎が立ち、金色の花を見せることからこの名がついたといわれる。