2024年6月22日(土)付

アジサイ生き生き 関東甲信 遅めの梅雨入り

 気象庁は21日、関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表した。昨年よりも13日遅く、平年より14日遅い梅雨入り。長野地方気象台によると、例年と比べ梅雨前線の北上に時間がかかり「過去3番目の遅さ」という。大北地域を含めた県北部では同日、前線と低気圧の影響で厚い雲に覆われ小雨となる時があった。
 梅雨入りとなった21日、大町市内では、下仲町ポケットパークの川沿いに植えられたアジサイが見頃を迎え、青色や白色の装飾花(がく片)が雨に濡れ、いきいきとしていた。
夏山シーズンの安全祈願 白馬五竜 きょうグランドオープン

 白馬村の白馬五竜高山植物園を運営する五竜(伊藤英喜社長)は21日、本年度の「とおみ尾根夏山安全祈願祭」を園内レストラン・アルプス360で開催した。村関係者や地元区、索道事業者、山関係者、観光団体、同社社員など約45人が参列し、登山者と来園者の安全無事や、事故なくシーズンを営業できるよう祈願した。
 同園は今月1日から早期開園として週末のにみ営業しており、22日からグランドオープンで毎日営業する。園内の高山植物を見に訪れる行楽客や、五竜岳や遠見尾根などに行く登山者らでにぎわう。
池田産ワイン用ブドウ堪能 ぼんヴィーノファーム 小中学校にジュース贈る

 池田町中鵜鵜山でワイン用ブドウを栽培している「ぼんヴィーノファーム」は、地元の子どもたちにワイン用ブドウのおいしさを知ってほしいと、町内小中学校の児童生徒全員にブドウジュースをプレゼントした。このうち池田小学校では20日、全校児童184人がクラスごとにジュースを味わい、町内で育ったブドウの味に舌鼓を打った。
 4年生(児童数35人)の教室では児童が、届いた瓶を見て「(まるで)ワインだ!」と大盛り上がり。運動会やプール掃除の慰労を兼ねて乾杯し、ブドウそのままの味を堪能した。
サンカヨウ 雨に透き通る 小谷 栂池自然園で咲き始め

 小谷村の栂池自然園でサンカヨウの花が咲き始めた。降雨の18日に散策路を歩くと、数輪の透き通る花に出会えた。
 サンカヨウは冷涼な山地や亜高山帯に自生する植物で、初夏から梅雨の時期に小さな白い花を数輪ずつ咲かせる。白い花は雨に濡れると透明に変わり、その姿は「神秘的」といわれ人気が高い。
 栂池自然園はサンカヨウ自生地としても知られる。18日は咲き始めの時季で、標高約1860bの自然園入り口近くで見られた。
松本城築いた石川親子知る 大町 市文化財センターが講座

 大町市文化財センターの令和6年度文化財講座・第3回が15日、共催する社公民館で開かれた。信濃史学会会長で市の文化財審議委員を務めた後藤芳孝さんが講演。松本城天守を築いた石川数正・康長親子の数奇な歴史について学んだ。
 石川氏の出自に始まり、徳川家康・豊臣秀吉との関係、大北地域における石川氏の施策などについて幅広く語った 後藤さんは「数正は秀吉の下で大坂城や安土城を見ている。松本城築城の際にはその経験が生かされたのでは」と話した。
土砂災害防止へパトロール 県と自治体 月間合わせ警戒区域共有

 毎年6月の「土砂災害防止月間」に合わせ、県大町建設事務所は19日、大町市と松川村で土砂災害警戒区域等の合同パトロールを実施した。災害時に対応を迫られる建築や農林の関係機関が合同で土砂災害のおそれがある場所を巡視し、考えを共有した。
 松川村では、同事務所と県北アルプス地域振興局、村担当職員、砂防ボランティアが参加。土石流の危険性などが指摘される、神戸原の内山沢、鼠穴の桜沢(一の倉沢)、南神戸の芦間川などを点検した。
 大町市では、県と市の関係者のほか国土交通省松本砂防事務所高瀬川出張所からも職員が参加。国事業の籠川や押沢、社地域などを巡視した。
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