2024年6月23日(日)付

美麻廃村3集落 続く絆 高地地区「日向」「日陰」「松合」 年に一度「出身者の集い」

 過疎化が進む中で昭和46年に集落が消滅し廃村≠ニなった大町市美麻の高地地区。17あった集落のうち、日向、日陰、松合の3集落(9戸)でつくる「日松会」は、廃村から現在まで出身者の集いを重ねるなど絆は深い。各地に移住した仲間たちが、1年に一度の集いで顔を合わせ、思い出話に花を咲かせ、廃村集落の故郷を思い続けている。
 今年の集いがこのほど、同市平大町温泉郷の黒部ビューホテルで開かれた。市内や安曇野地域から出身者11人が集まった。
 日向、日陰、松合の3集落を含む高地地区は、美麻地域の東の山奥に位置。急峻で雪深い秘境ながら、かつては約100世帯が暮らし、美麻南小学校の分校もあった。養蚕、麻や麦の栽培、炭焼きなどで生計を立てていた。
神社の歴史と作法学ぶ 信濃大町穴場旅ガイドツアー 若一王子 禰宜が案内

 大町市大町俵町の若一王子神社で22日、「若一王子神社禰宜(ねぎ)さんがご案内する参拝マナーと文化財を学ぶ」が開かれた。市観光協会が主催する「信濃大町穴場旅ガイドツアー2024」の一環。
 今回は夏の若一王子祭りをはじめ、二年参りや初詣、交通安全祈願、七五三など、地域の暮らしの中で親しまれている若一王子神社を、禰宜を務める傘木則興さん(67)が案内、市内外から4人が参加した。
進む無電柱化 児童が関心 県大町建設事務所 白馬駅前 南小招き見学会

 白馬村のJR白馬駅前で進んでいる無電柱化工事に理解を深めてもらおうと、県大町建設事務所は17日、白馬南小学校4年生を工事現場に招き見学会を開いた。児童たちは、景観の向上や防災力の強化など無電柱化の目的について説明を受けた後、実際に工事が行われている現場を見学して事業に理解を深めた。
 ヘルメットをかぶった児童17人が工事現場を見学に訪れた。本年度の工事は県道の南側で行われており、建設業者の担当者が道路の下を通っている管の種類や工事の概要ついて説明。児童たちは熱心にメモを取り、質問もしていた。
山野草園整備 地域憩いの場に 大町 「借馬団塊クラブ」金山神社脇で

 大町市平借馬の「借馬団塊クラブ」(傳刀孝男会長・会員8人)は15日、地区内の金山神社南側敷地内に整備を進める山野草園で、草刈りと整備、山野草苗の植栽を行った。赤い羽根共同募金団体公募分配金を活用する恒例の環境整備活動として取り組んだ。
 道を挟んだ反対側は借馬地区で手入れする「こぶしふれあいパーク」になっており、マレットゴルフ場になっいる神社内は愛好家らが管理を行ってきた。手を入れる人がいなかった神社脇の道端に山野草などの植栽を進めて憩いの場にしようと、地域の団塊世代パワーを投入して管理を担う。
公共ベンチにペンキ塗り 池田の高瀬中 地域奉仕 図書館でも

 池田町高瀬中学校のボランティア委員会は19日、地域でのボランティア活動を行った。町交流センターかえでで、ベンチのペンキ塗りと図書館の作業を手伝った。
 16人の生徒と教員らが参加し、2グループで作業をした。池田工業高校の生徒たちによって5年前に設置された木のベンチ3脚のペンキを塗り直した。はけで、くまなく丁寧に、集中して作業をした。
 図書館で開かれる夏祭りのイベントに向けて、会場に飾るちょうちんを作った。職員の手ほどきで、色紙を切ったり貼り合わせるなどして、数十個のちょうちんを作った。
古民家再生まちの台所≠ノ 松川「Ori 絲」西村さんCF挑戦

 松川村で空き家となっている古民家を再生し、シェアキッチンやレンタルスペースなどとして活用する取り組みが進められている。「人の声が聞こえるまちの台所を作りたい」という思いでプロジェクトに取り組む一般社団法人「Ori絲(おりいと)」の代表・西村耕平さん(36)=東細野=は、クラウドファンディング(CF)に挑戦している。村役場や多目的交流センターの至近距離にある木造平屋を活用。日替わりレストラン、レンタルスペース、お惣菜販売、こどもカフェの4つの活動を主軸に、子どもからお年寄りまでが集える場として、秋のオープンを目指す。
 目標額は1200万円。返礼品として、西村さん一押しの村の特産品などを用意する。期限は7月14日。
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