2025年7月3日(木)付

住民がホタルの名所再生 大町市社 曽根原の祭復活 5〜7日

 大町市社の曽根原ホタルの会は5日から7日まで、「曽根原ホタル祭」を地区内の北沢で開催する。平成16年の台風によって流された生息地を再生しようと、住民たちが新たな水路の整備やホタルの繁殖などに汗を流し、無数のホタルが飛び交う光景を復活させた。
 同会によると、曽根原地区では約50年前まで、ホタルが里地の田んぼでも見られたが、環境の変化によって減少。地区住民が北沢に残るホタルを保護しようと会を立ち上げた。
 ホタルの会は地区住民を対象とした観賞会を毎年開いていたが、今年は多くの来場者に楽しんでもらおうと、ホタル祭を十数年ぶりに開催。水路までの沿道を灯ろうで飾る。
水の安定供給と保全誓う 大町 居谷里水源で感謝祭

 大町市は2日、水道水の安定供給と事業の安全を願う「水道水源感謝祭」を大町三日町の居谷里水源で開いた。市や消防署、水道工事業者などの関係者約30人が参加し、大町が誇る豊かな水資源に感謝し、保全を誓った。
 感謝祭では参加者が水源に祭られた八坂神社の奥宮を参拝。牛越徹市長は「水道は市民生活や経済活動に欠かせないライフラインで、掛けがえのない資源。将来にわたって安心安全な水道水を、安定的に供給するため、水源の維持管理と施設の更新に努めたい」と話した。
サウナ売り上げ10倍 ペンションから事業継承・転換 白馬 「FromP」開業から3年

 白馬村北城瑞穂のプライベートサウナ付きグランピング施設「FromP」が開業から3年を迎えた。ペンションを事業承継した大塚栄青さん(27)がグランピング・サウナ事業に転換し、新型コロナ禍の2022年2月に開業してから売り上げは約10倍に伸び、この春には7棟目のサウナ部屋をオープン。「ブームだけでは終わらせてはいけない」と、これからも良質な体験を提供する。
 サウナブームもあり、主に関東圏から20代後半〜30代前半の利用者が多く訪れる。「サウナはそんなに好きじゃなかったけど、FromPに行ってから好きになった」と言ってくれる人もいるという。グランピング施設やサウナのハード自体は全国で増加し「もう珍しくない」とし、「サウナのサービスや滞在体験を重要視して、サウナ好きの人が増えてほしい」と展望。地元の人にも来てもらえるよう、コミュニティースペースのような使い方も模索する。
夏の花次々咲き始め 栂池自然園

 7月に入り、小谷村の栂池自然園では夏の花が次々と咲き始めている。2日は、かわいらしい白い花を咲かせるチングルマや、うす紫色のシラネアオイ、小さく黄色い花のリュウキンカ、雨にぬれるとガラスのように透き通るサンカヨウ、最奥のやせ尾根ではサラサドウダンなどが見られた。コバイケイソウも今年はたくさんの花を付け、訪れた人の目を楽しませている。
 サンカヨウは場所によっては雨粒が当たり花が落ちている。2日は雨模様だったものの透き通った花びらは見られず「残念」とこぼす来場者もいた。ただ園内奥の方では咲き始めやつぼみの個体も多く、梅雨時期のためしばらくはチャンスがありそうだ。
元気いっぱい歌・合奏披露 松川小音楽会地域住民も招く

 松川村の松川小学校(井口博司校長、児童429人)は6月27日、音楽会を開いた。学年ごとに練習の成果を発揮し、息の合った歌声や演奏を響かせた。
 二部合唱「はじめようコンサート」で幕を開けた。各委員会が司会進行や会場の装飾、地域の人への招待状作りなど、役割分担をして準備を進めてきた。クラブ活動の中で練習してきたダンスを歌に合わせて発表するなど、趣向を凝らした。3学年ごと入れ替えの2部制で実施し、村内の福祉施設の利用者らも鑑賞した。
小学生 税の大切さ知って 大北法人会青年部 池田の会染小で教室

 大北法人会青年部(伊藤敬一郎部長)は6月24日、池田町の会染小学校で6年生39人を対象に租税教室を開いた。より良い暮らしのために身近に使われる税金の大切さを伝えた。
 伊藤部長は消費税や法人税、固定資産税など、さまざまな形で納められる税金の種類を紹介。身近な例として、学校の設備や教科書などが税金で賄われており、小学6年生は年間で92万円が行政から支払われているなど紹介した。
 大金が想像できるように、1億円の詰まったジュラルミンケースのレプリカを披露。児童は手でケースを持ち上げ、本物と同じ約10`の重さに驚いていた。
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