2025年7月16日(水)付

大町岳陽放送部の甲子園≠ヨ 21〜24日Nコン ドキュメント部門 健闘誓う

 大町市の大町岳陽高校放送部が、21日から24日まで東京都で開かれる放送部の全国大会「第72回NHK杯全国高校放送コンテスト(Nコン)」への出場を決めた。「私たち高校生と放送」をテーマに、高校生や地域社会との関わりの中で大町の魅力を発信しようと思いを込めた作品を作り上げた。新たなエピソードも加えて作品により磨きをかけ、全国大会での健闘を誓っている。
 同校放送部は、副部長の山田瑞穂さん(3年)、樋井麻由椛さん(3年)、飯嶌那月さん(3年)、保科佑翔さん(2年)の4人がテレビドキュメント部門に作品「扉を開く」を出品した。4人は大町に昨年オープンしたシェア書店に着目し、店主の宮田麻子さんを密着取材した。
 全国大会に向けては、宮田さんからのアドバイスをもとに、常連客や棚主のインタビューを加え、さらに作品のクオリティーに磨きをかけて臨む。
AI「ぐるりん号」19日発車 大町市 テスト運行 システム公開

 大町市は14日、市内(一部松川村内を含む)の観光スポットを巡る観光周遊デマンドタクシー「信濃大町ぐるりん号」のテスト運行を行った。今期から新たにAI(人工知能)システムを導入。スマートフォンの専用アプリで予約すると適切なルートを割り出して配車し、利用者の待ち時間や乗車時間の短縮を実現する。19日からの運行を前に、観光、メディア関係者に新たなシステムを公開した。
 ぐるりん号は、平成22年に運行を開始。これまでは時刻表に合わせた定時定路線で運行してきたが、利便性向上のためAIオンデマンド交通システムを導入した。アルピコタクシー大町支社とアルプス第一交通に業務を委託、ジャンボタクシー2台で運行し機動性も高めた。定時定路線に比べ、最大で待ち時間は26・5分、乗車時間は22・5分短縮されるという。
10スキー場 シーズン券発売 超早割≠ノ国内枠 HVPB 新規客にアピール

 大北地域のスキー場運営会社などでつくるハクババレー索道事業者プロモーションボード(HVPB)は15日から、白馬村と小谷村、大町市にある10スキー場の2025―26全山共通シーズン券の販売を開始した。今年は販売が始まってから10周年となり、期間限定の「超早割」に、国内居住者を対象としたさらなる割り引きを新たに実施。国内に住む新規客の誘客を図る。
 HVPBによると、全山共通シーズン券は主に地元や近隣、関東圏などに住むスキー・スノーボーダーが購入している。10スキー場の24―25シーズンの来場者数は186万5000人(前年比112%)で、うち外国人客は約4割の72万7000人(同128%)増加が顕著な訪日外国人客に加え、国内在住者の割り引きを設けることで新規の需要を取り込む狙いだ。
池田町消防団 県大会優勝 ポンプ操法で初 毎朝5時から訓練

 池田町消防団(2分団1部)は、長野市の県消防学校で13日に開催された第67回県消防ポンプ操法大会・第34回県消防ラッパ吹奏大会の第2部(小型ポンプ操法)に大北代表として出場し優勝した。練習を重ねてきた地域を守る技術を発揮し、消防団としては初めての快挙をなした。
 県内13地区の各消防協会から、小型ポンプには13チームがエントリー。池田町の同分団は最後となる正午ごろの競技となった。気温が36度を超える厳しい環境下だったが、練習通りの落ち着いた動作を見せ、減点をわずか4・00点に抑え優勝した。
 各部門の指揮者・隊員で最高得点を表彰する個人賞では、小型ポンプ操法の1番員に池田町消防団の浅井佑介さんが選ばれた。
 町消防団としては県大会出場経験は多いものの、優勝は初めて(過去最高・ポンプ車操法3位)。今年は全国大会は行われず、これが最高位の大会となる。
宮彫師 中牧さんの作品鑑賞 松川村観光協会 本人と諏訪巡るツアー

 松川村観光協会は11日、村内神戸に彫刻工房を構える宮彫師の中牧一展さん(74)の諏訪地方の作品を巡るバスツアーを開いた。定員を超える46人が参加。中牧さんの作品を本人と巡り、その技術に驚いた。 照光寺(岡谷市)、諏訪大社下社秋宮(下諏訪町)、来迎寺(下諏訪町)、寿量院(諏訪市)などを巡った。
 寿量院では、本堂に飾られた欄間を見学。天人や鳳凰、二十五菩薩などを表裏を1枚のクスノキの板で立体的に彫り上げ、仏教の世界観を表現した。60代の頃から15年ほどかけて作り続けてきた力作で、参加者はその迫力に息をのんでいた。
山の環境保全に理解を 県が広報強化 「登山協力金」周知啓発

 県は15日、夏山登山の安全対策に関わる取り組みについて記者会見を県庁で開いた。今月から北アルプス北部などで山岳環境の保全に活用する「登山協力金」制度が始まり、理解促進に向けた広報を強化するなどと説明。また県内では過去最多だった昨年を上回るペースで山岳遭難が発生し、体力・準備不足による遭難が増加していることから、安全登山を呼び掛けた。
 北アルプス北部地区の登山協力金は、大町市や白馬村、小谷村、新潟県糸魚川市、北アルプス北部山小屋組合などでつくる連絡会が実施。登山者の増加に伴う登山道の荒廃や、維持管理に必要な資材価格の高騰などを背景に、登山者に対し山岳環境保全の協力金を求める。一口500円を目安に、山小屋に設置した箱やキャッシュレス決済で収集する。
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