2025年7月18日(金)付

「虹の家」存続を 住民の声 大町市と地域包括 地域ケア会議で意見交換

 大町市と市北部・南部地域包括支援センターは17日、地域の医療や福祉などについて、専門職が住民を交えて話し合う「地域ケア会議」を市役所で開いた。北アルプス広域連合が来年度末までに廃止する方針を示す、市内の介護老人保健施設「虹の家」について、集まった約100人から存続を求める声などがあがった。
 利用者数の減少や人件費の高騰などを背景に厳しい経営が続き、基金を取り崩して赤字を補填してきたが逼迫。広域連合を構成する5市町村が昨年度から、人口割で赤字分を負担している。
 同連合介護福祉課の荒井賢治課長は黒字化が見通せず、赤字を最小限に抑えるために入所定員や職員の削減など対応を行ってきたと説明。参加者からは「採算性を上げるためには増床すべきでないか」「大町に住み続けたい人のために、何をすべきか話してほしい」などの意見が上がった。
けん玉全国「まず1勝」 白馬南小6年 小山大斗君 2年連続

 白馬村を拠点に活動するけん玉クラブ「K2Y2」に所属する白馬南小学校6年生の小山大斗君が、8月24日に東京都で開かれる全日本少年少女けん玉道選手権大会決勝大会に出場する。昨年に続き2度目の出場で「まずは1勝」と意気込む。6月に上田市で開かれた北信越地区予選ではクラブから6人が入賞。今月20日には大町市で「北アルプスCUP」が控えており練習に励んでいる。
 小山君は昨年初めて全国大会に出場。最終学年の今年も北信越予選で勝ち進んだが「最後の年で負けたら終わり。緊張した」と振り返る。昨年の全国は1回戦敗退。兄の颯斗さん=大町岳陽高校3年=もできなかった「全国で1勝」を目標に掲げる。
自然生かし特色ある園を 池田町旧会染保 園舎活用 事業者が説明会

 池田町は16日夜、旧会染保育園の園舎を活用した民間による新規保育事業についての住民説明会の初回を町交流センターかえでで開いた。住民23人が来場し、新たな園の姿に注目した。説明会は18日も行う。
 運営を担う有限会社ネイチャーセンターの内田幸一社長が、新たな園の概要について説明。会染の旧園舎には町の自然環境を生かした保育を特色とする定員25〜30人ほどの保育所型認定こども園「野あそび保育あいそめ(仮称)」を開園するとした。
 会場からは「町が公募の中から同社に選定した理由は」「事故などが起きた時、責任はどこにあるのか」などの質問がされた。矢口稔町長は前者に「池田町に合った自然保育をしていただけること、歴史と実績があることから最終決定した」、内田社長は「民間保育園なので、責任は私ども(ネイチャーセンター)が負う」と回答した。
校外学習でジャガイモ収穫 池田の中間教室 トウモロコシの種まきも

 学校に行きづらさを感じている子どもたちの第三の居場所となる池田町の中間教室「にじいろ」は、月に数回、校外学習を実施している。11日は会染内鎌の久根原農園を訪れ、農作業を体験した。
 園主の田中学さん(55)の手ほどきで、ジャガイモの収穫体験とトウモロコシの種まきを行った。小中学生3人が参加し、素手でジャガイモを掘り出し、ビニールハウスでトウモロコシの種を一粒ずつ土に埋めていった。
 「ポテトサラダが好き」「ジャガバタを作ってもらう」などと口々に喜び、お土産にたくさんのジャガイモを持ち帰った。
育てた苗 まちの花壇に 大町西小5年生 ラベンダー摘み取りも

 大町市の大町西小学校5年生が11日、八日町や仁科町のポケットパークで、自分たちで育てた花の苗を植えた。同所を管理する市民団体「フラワーポケット」の花壇に植え、環境美化に貢献した。
 花の苗はマリーゴールドで、児童が学校花壇づくりに活用するために種から育ててきた。ポケットパークには2カ所合わせて約70本を寄贈した。
 八日町ポケットパークではラベンダーが最盛期を迎えており、メンバーの好意で花摘みも体験しながら交流を深めた。
山岳遭難防止へ常駐隊 北ア北部・南部 県遭対協が結隊式

 登山者が増加するシーズンに合わせ、県山岳遭難防止対策協会(会長=阿部守一県知事)は17日、北アルプスの登山者の安全を守る「山岳遭難防止常駐隊」を結隊した。後立山連峰を管轄する「北アルプス北部地区」、槍・穂高連峰を管轄する「北アルプス南部地区」合わせて、平均登山歴18・4年、隊員歴8・2年のメンバー33人で構成。北部は9月23日までの59日間、南部は10月14日までの79日間、登山者の指導やパトロール、救助活動にあたる。
 結隊式は同日、大町市の県大町合同庁舎で開かれ、北部地区隊長・矢口拓さん、南部地区隊長・加島博文さんが県観光スポーツ部の橋寿明部長から委嘱状を受け取った。
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