2025年9月6日(土)付

70年ぶり「浦安の舞」復活へ 大町市平借馬の金山神社例大祭14日 大町北小5年 海川翠さん稽古佳境

 大町市平借馬の金山神社で14日に行われる例大祭で、巫女が鈴や扇を手に舞う「浦安の舞」が約70年ぶりに復活する。舞姫を務めるのは大町北小学校5年生の海川翠さん(11)。「神様にささげる大切な舞。丁寧に舞いたい」と、本番に向けて稽古に励んでいる。
 浦安の舞は皇紀2600年奉祝会に合わせて昭和15(1940)年に作られ、全国各地で奉納されている。同神社でも秋の例大祭に奉納されていたが、昭和30 年代から中断していた。昭和最後の舞姫は、くしくも海川さんの大叔母にあたる女性だったという。
 浦安の舞の伝統を引き継ぎ地域の絆を深めてもらおうと、同神社の羽田浩一宮司が、数年前から地域に呼び掛けていた。コロナ禍で祭りが縮小された時期を経て、今年の祭りに海川さんが「やってみたい」と希望したことで、数年越しの願いがかない奉納が実現することとなった。
議員定数・報酬見直し図る 大町市議会 適正規模へ「特別委」設置

 大町市議会は5日、議員の定数や報酬を見直す「特別委員会」を設置した。議員のなり手不足などを背景に、市の規模に合った定数や約30年間据え置いている報酬の見直しを図る。
 議員定数を巡っては、平成27年に18人から現在の16人に削減している。過去3回の市議選では、定数16人に対し18人の立候補にとどまっている。
 特別委の委員は、各会派の代表者ら6人で構成し、委員長には太田昭司議員、副委員長には宮田一男議員を選任した。正副議長がオブザーバーとして参加する。結論をまとめる時期については明確にしていない。
踊りや歌謡ショー楽しむ 白馬村 一足早い敬老会に300人
 
 「敬老の日」(9月15日)を前に、白馬村は5日、第36回敬老会を協和ウイング白馬(ウイング21)で開催した。長年にわたり地域社会に貢献してきた敬老者の労をねぎらい、英気を養ってもらおうと、踊りとものまね、歌謡ショーの特別公演を実施。約300人が参加し、楽しいひと時を過ごした。
 特別公演は、新日本舞踊家元・仁泉陽華さんらの踊りと、歌手の森進一さんのものまねで数々のイベントに出演する森しんじさんのステージ、神奈川県茅ケ崎市出身でテイチクレコード所属の演歌歌手・小桜舞子さんの歌謡ショー。懐かしい昭和の名曲や美しい歌声、優雅な踊りに会場は魅了された。
増便バス利用 ホテルで遊ぶ 小谷村 大糸線振興会議がイベント

 小谷村の大糸線振興会議は8月24日と31日、JR大糸線糸魚川〜白馬駅間で運行している増便バスの利用促進として、バスに乗って白馬乗鞍の白馬アルプスホテルで遊ぶイベントを開催した。村内の小学生と保育園児、保護者ら2日間で約60人が参加し、ホテルのプールと森の中のアクティビティーを楽しんだ。
 増便バスは昨年から始まり、本年度は白馬乗鞍や栂池高原を経由して運行する。イベントは子どもたちの遊びとバスの利用を結び付けた企画としてホテルが協力して開催。駅から乗った増便バスを白馬乗鞍で下車し、屋外プールと、森の中のアスレチックで思う存分遊んだ。
介護タクシー 高齢者の足に 池田に移住の齋藤さん夫妻開業 自身の体験生かし 第二の人生

 池田町中鵜南台団地の齋藤吉甲さん(57)と妻の美和さん(56)は8月、要介護者が利用できる「ひばり介護タクシー」を開業した。千葉県から昨年秋に信州に移住。自身の介護体験を生かし、高齢者などの足を手助けする仕事として第二の人生を歩み出した。
 介護タクシーは足腰に不安のある人や1人での外出が不安な人などを対象に、通院・通所や入退院・転院、買い物や美容院、旅行など幅広く使える。開業にあたり、トヨタ・ノアをベース車両にしたウェルキャブ(福祉車両)を購入。車いすやストレッチャーのまま乗降できる。4輪駆動で冬も安心だ。
 開業にあたり齋藤さんは普通2種免許、介護職員初任者、普通救命講習などを取得。北アルプス広域消防本部認定の患者等搬送事業者にも登録する。美和さんもレクリエーション介護士や和漢薬膳師などの資格を持ち、支える。
鳥獣被害 対策の最前線知る 県地域振興局 松川でクマ・シカ等シンポジウム

 松川村で発生したツキノワグマによる人身被害から1年を前に、県北アルプス地域振興局は3日、北アルプス山麓のツキノワグマ・ニホンジカ等対策シンポジウムを松川村すずの音ホールで開いた。行政や山林関係者など約100人が参加。人里に現れるクマによる人身被害や増えすぎたシカによる農林業被害が深刻な中、対策の最善線を専門家に学び、野生鳥獣との向き合い方を考えた。
 軽井沢町でクマ対策に取り組むNPO法人ピッキオ所属で県クマ対策員の玉谷宏夫さんが基調講演。パネルディスカッションでは、玉谷さんや、管内で野生鳥獣対策にあたる猟友会員、地域おこし協力隊員が意見を交わした。
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