2025年９月17日付

2025年９月17日(水)付

名店街自慢の味楽しもう　大町・有志が20日「街のみ」初企画

　大町市の大町名店街で20日午後６時から８時まで、初企画のイベント「街のみｉｎ大町名店街」が開かれる。アーケードの下にテーブルや椅子を設置した飲食コーナーがお目見えし、各テーブルを自由に巡り、名店街各飲食店などの自慢の味を楽しむことができる。　発起人は〝マスター松澤〟ことＮＰＯ法人北アルプスの風・障がい福祉部長の松澤重夫さん。多様な人々が名店街に集い、にぎわいを楽しむ場をつくり出そうと企画した。
　趣旨に賛同した仲間３人と、市内で住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができる街づくりについて考える「みんなで考えようプロジェクト」のコアメンバーが呼び掛けに応じ、実施が決まった。
　名店街の各飲食店と、共同作業所がんばりやさんが全面協力する。

白馬住宅地も高い上昇率　基準地価訪日客増で別荘需要増加

　県は16日、今年７月１日時点の県内各地の基準地価を公表した。訪日外国人に人気の白馬村では、全国的に高い上昇率の商業地に加え、住宅地で北城切久保と北城白馬町の基準地価が前年から大きく拡大。別荘や住宅地需要が村内全域に広がっている。松川村では東松川の住宅地が昨年に続き上昇。移住施策の充実で宅地需要が増している。近くにある東川原の商業地は上昇に転じた。
　大北地域の住宅地は、白馬村の全３地点、松川村１地点、小谷村１地点で上昇。大町市１地点、池田町１地点が横ばい、他は下落した。商業地は白馬村の２地点がいずれも10％を超える上昇率。松川村１地点が横ばいから上昇に転じた。大町市の１地点は下落した。

里山で子どもの自然体験考察　ビオトープ管理士会小谷・ゆきわり草で研修会

　日本ビオトープ管理士会信州支部（髙山光弘代表）は13日、同管理士会・令和７年度第１回研修会「地域の自然を活かす（第７弾）里山の自然を生かした子どもたちの自然体験～里山の自然と農山村の生活を次世代につなぐビオトープの役割～」を、小谷村の農山村体験交流施設伊折の里ゆきわり草で開いた。
　支部研修会が同施設で開催されるのは初めてで、ビオトープ管理士や同資格の取得を目指す人、関心のある人など県内外から約20人が参加した。
　日本ビオトープ管理士会が共催、小谷の自然を守る会、伊折集落生産組合、小谷里山研究所が協力した。髙山代表と村集落支援員の望月沙葉さんが講演、続いてビオトープの現地視察を行って、子どもの自然体験について考察した。
　現地視察は「ゆきわり草ビオトープ」を、小谷の自然を守る会会長で伊折集落生産組合組合長の藤原一幸さんが案内した。

五輪の聖地で白熱の飛翔　白馬サマージャンプ大会女子・地元出身の宮嶋選手Ｖ

　ノルディックスキーの白馬サマージャンプ大会が15日、白馬村の白馬ジャンプ競技場（ＨＳ１３４㍍）で行われた。女子は白馬高校出身の地元・宮嶋林湖選手（松本大学）が１位に輝いた。
　宮嶋選手は１本目で１２４㍍、２本目で１２０㍍を飛び、２０９・９点を獲得。前日のスペシャルジャンプ記録会に続いて、優勝を果たした。
　大会には男子58人、女子20人がエントリー。長野五輪の競技会場を舞台に、白熱した試合を繰り広げた。

育てた稲鎌で手刈り　松川ちひろ公園親子で「田んぼの教室」

　松川村の安曇野ちひろ公園の田んぼで13日、稲刈りが行われた。村内外から子ども連れなど約20人が参加し、村の無農薬有機栽培農家・高橋克弥さん（31）を「田んぼの先生」に、手刈りとはぜ掛けを体験した。
　前日の雨と穂の重みで稲が倒れ気味の状態で行った。高橋さんは「本来はやらない（雨上がりの）コンディション」と前置きした上で、「田植えから景色が変わる。僕たち（農家）はお米を作っていると同時に景色を作っている。五感を感じながらやってみて」と伝えた。
　参加者らが手植えしたコシヒカリを刈った。鎌の使い方や縛り方を教わり、グループごとに協力して作業を進めた。刈り取った稲をそろえて束ね、わらで縛っていった。虫を観察したり稲の重みを感じながら、自然と戯れた。

農業に視点移住者交流　定住促進アドバイザー３人が初企画大町八坂の堆肥センター視察

　大町市で６日、農業に視点を当てた移住者交流会が開かれた。近年、農業に関心を持つ移住希望者が多いことを受け、環境に優しい農業を実践している市定住促進アドバイザーの３人が初めて企画した。
　県内外から多くの参加があり、最初に八坂地区にある市堆肥センターを視察した。指定管理者として維持管理を行っている、熊谷清掃社の竹井禎さんから説明を受けた。
　竹井さんは、製造された良質な堆肥が、農家や家庭菜園を行う市民の間で注目され、幅広く活用されていることを説明。参加者は環境に配慮した循環型農業の仕組みに感動していた。

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