2025年11月5日(水)付

「緊急銃猟」運用へ新アプリ 大町市 クマ対策 温泉郷で実地訓練

 クマの目撃情報が全国で相次ぐ中、大町市は4日、市町村の判断で駆除する「緊急銃猟」の実地訓練を平大町温泉郷で行った。民間事業者と共同開発中のアプリケーションを試験的に導入し、クマの出没場所や人員の配置状況などの情報を関係機関と共有しながら、手順を確認した。
 アプリは市が緊急銃猟制度の正しい運用や円滑な駆除につなげようと、猟友会の支援システム開発を手掛ける市内の「ゴート・プラス」とともに製作。来春から実用化する予定だ。
 訓練には市や県、大町署、猟友会、宿泊施設などから約30人が参加。ホテルの敷地内にクマが出没した想定で周辺を封鎖し、猟友会員がクマに扮した市職員に向けて、建物2階から模造銃を構えていた。
世界のトロバス℃送ソ寄贈 大町市プロモーション委 京都の研究家・森さんに感謝状

 大町市プロモーション委員会は4日、世界各地のトロリーバス(トロバス)に関する模型や書籍など資料約320点を寄贈したとして、京都府宇治市の研究家・森五宏 さん(81)に感謝状を贈った。大町市と黒部ダムを結んだ関電トンネルトロバスの歴史を伝えるトロバス記念館で寄贈品を展示している。
 森さんはかつて関西電力に勤務し、1994年に関電トンネルトロバスの30周年記念事業を担当。トロバスの歴史を通観できる本の企画をきっかけに、資料や写真などの収集を始めた。病気になったことを機に文化の継承に役立ててもらおうと、車両を保存する記念館への寄贈を決めた。
色付く塩の道走り抜ける 小谷 トレイルランに210人

 小谷村に全8コースある千国街道・塩の道を走るトレイルランニングレース「小谷塩の道トレイル2025」(実行委員会主催)が2日、開催された。クマの出没が相次いでいるとして当初の予定から短縮して開催し、63`と、42`、4`のコースで実施。合わせて約210人がエントリーし、紅葉に色付く里山を走り抜けた。63`は地元出身の北村健士郎さん(26)が初優勝を果たした。
 北村さんは6時間54分でゴール。「塩の道を気持ちよく走れた。地元にちょっとでも爪痕を残したかった。応援も後押しになった。優勝できてうれしい」と喜んだ。
季節で異なる観光需要補完 白馬村と金沢市 連携協定

 白馬村と石川県金沢市は4日、持続可能な観光地域づくりの推進に向けた連携協定を締結した。両市村を訪れる外国人客を念頭に、季節ごとに異なる観光需要を補完して周遊観光を促進し、繁忙期における来訪者の分散化やオーバーツーリズムの未然防止などを図る。白馬東急ホテルで締結式があり、丸山俊郎村長と村山卓市長が協定書に署名した。
 協定により、金沢市は冬期間に白馬に滞在している外国人客、白馬村はグリーン期に金沢市を訪れる外国人客の周遊観光を促進。観光需要を補完して平準化しつつオーバーツーリズムを未然に防ぎ、持続可能な観光地域づくりを推進する。
地域伝承の民謡 学び合う 正調安曇節100周年記念 松川に6団体集い交流

 北安曇郡内を中心に民謡の普及活動に取り組んでいる団体が集う「正調安曇節100周年記念民謡交流会」(同記念事業実行委員会主催)が1日、松川村すずの音ホールで開かれた。民謡愛好家ら約70人が参加し、地域に伝わる民謡を披露し、学び合いながら交流を深めた。
 正調安曇節保存会、松川民踊同好会、松川民謡クラブ、ささゆり会(共に松川村)、小谷民謡保存会(小谷村)、大豆島甚句保存会(長野市)の6団体が参加した。
 正調安曇節と大豆島甚句の唄と踊りを、それぞれのグループに分かれて練習した。特徴的な節回しや所作、リズムなどを教え合い、繰り返し練習した。
 発表会では、各団体が熟練の唄と演奏、踊りで、計20曲を順番に披露し合った。
園児 火事の怖さと防災学ぶ 南部消防 池田保育園で教室

 北アルプス広域南部消防署(鳥羽健一署長)は10月28日、恒例の「園児防災教室」を開いた。池田町の池田保育園の年長児47人が参加し、体験を通して火事の怖さや防災の大切さを学んだ。
 火遊びの危険さを伝える署員手作りの紙芝居を見た。「火遊びを絶対にやらないで。お約束できますか?」との問い掛けに、園児たちは「はーい」と元気よく返事をした。防災の合言葉「お・は・し・も・ち」も確認した。
 煙が充満する狭くて視界の悪い空間を疑似体験する煙体験では、「怖いよー」「臭かった」などと顔をしかめた。子ども用の防火衣を身に着けて行った放水体験では、チームでホースを抱え、張り切って放水した。
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